叡智の断片をさらに孫引き
「有権者は信念のある候補者を好むが、信念の内容については問わない」
選挙のたびによく聞かれるセリフ。今回の大阪ダブル選街頭インタビューで「(構想は)具体的によく分からないけど、何かやってくれそう」という答えが多かったことからも、この定説はけっこう信憑性がある感じです。
今までよりさらに対立の構図を強め、分かりやすい言葉で訴える劇場型政治。でも、何事も曖昧な部分や矛盾する部分を抱えているのが自然であって、その都度問題をすり合わせていくのが安定した社会の在り様なんだそうです。憲法9条と自衛隊の共存という矛盾を抱え、どちらかに添ったカタチに整えようと国会はわあわあやってますが、この状態で60年近く戦争をしていないのは日本だけ。このままでいいんじゃね? と仰ってるのは内田樹先生。ううむなるほど、池澤夏樹が言う通り箴言拝借っつーのは自分がアタマが良くなったみたいで気分いいな(ヲイ#)。
その池澤さんの著書「叡智の断片」(集英社文庫)にはこんなのも。
「ジャーナリズムの第一法則――すでにある偏見に便乗せよ。決してそれに逆らうな」
アメリカ左派の評論家アレグザンダー・コバーンの言葉だそうです。前府知事のプレイヴァシーについてかなりのネガティブ・キャンペーンが張られたのは、この法則に沿ったのかもしれません。誰が用意した偏見なのかは知りませんけどねー。
ちょっと必要があって、昨日はいろんな書籍や文献をあたっていたんですが、何故か「ブダペスト」が散見されまして。調べ物がこう悉くひとつの単語に収束されるのは、それなりにご縁があるのかしらん、行ったことないけど。
ハンガリーという国に興味をもったのは、小学生の頃リストの「ハンガリアン・ラプソディー」を聴いたのが始まり。当時TVで「トムとジェリー」を頻繁に放送していて、その中にこの曲を使った一作があったんです(「ピアノ・コンサート」第19回アカデミー賞受賞作品)。厳かな雰囲気の冒頭、後半一転して陽気なリズムが奏でられ、すっかりお気に入りに。その後父がレコードを買ってきてくれ、ひがな一日聴いていました。ライナー・ノウツを読み地図でハンガリーを探し、首都がブダペストと知ったけど、なんとなく「豚とペスト」みたいでいい印象なかったです(まあお子さまですから;)。
19Cから20Cにかけてのヨーロッパの歴史や風俗が好きで、そういった本を読んだり映画を観るたび、ハンガリーに出くわしました。いや、ポーランドだってチェコスロバキアだってあったんだけどさ、どうしてもハンガリーに目がいっちゃうのよねえ、不思議; 今でもタイトルにブダペストとか入ってる本など、ついつい買ってしまいます。かの地の人々は「東欧」なんて言われると怒るそうですが、この漢字を見ていると峻険な山々や騎馬民族やカドの尖った文字なんかを漠然と思い浮かべ、ひとりごちてしまうのです。![]()
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