「重版出来!」おもしろい!!
昔は雑誌もよく読んだし、友人のオススメや書店での出会いなんかでマンガの単行本を買ってました。最近は専らネット評頼りで、実際読んで予想を大きく覆される意外性の高い作品に出くわすなど、それなりに愉快なマンガライフを送っています。
先週どこかで拾ったネタに、松田奈緒子「重版出来!(1)」(小学館ビッグコミックス)があり、表紙画像から4コママンガかしらと思い試しに買ってみました。
帯を書き写すと――
この漫画売ります !! 出版業界騒然の胸熱ドラマ !!
編集者から書店員までのチーム戦 !!!
新米編集者が味わう漫画リアル奮闘記! チームで漫画を仕掛ける戦略、矜持、涙、興奮。本気の醍醐味、極上の元気をあなたへ贈ります !!
1冊の単行本の誕生に関わる「作るひと」から「売るひと」までの骨太人間ドラマ !!
やたら「!」が舞い踊ってるんだけど、読み始めたらウソじゃなかった! マジだ! おもしろい~ !!!!
重版とは本を売り切ったあと更に刷ることをいい、作品の中では「重版出来」が決まり一本締めで喜ぶ編集部の様子が描かれています。それだけ誇らしく幸せなことなのね。
お話は女子柔道の日本代表に選ばれるも故障で挫折、一念発起して大好きなマンガ編集者になる黒沢心(こころ)ちゃんが、持ち前の元気と本気と運気でもって邁進するもの。他にも個性的で魅力的なキャラいっぱいで、とにかくみんなマンガのことばっかり考えてるのが楽しいの。
途中何度もうるっとくるシーンがあり、単行本第一巻がこの時期に発売された理由がよおおく分かります(やるな編集部って感じ/笑い)。
好きなシーンやセリフがてんこ盛りの中、P172の小泉くんの表情に感服しました。彼の顔を半分ずつ隠して見ると、向かって右は自分への怒り、左は情けなさがありありと浮かぶの。まるでモナ・リザだよ~、すごい!
最初ちょっと苦手な絵柄かなーと思いましたが、不思議なことに「この作品にはこれしかない」って絵柄が確かに存在するんだね。
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