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ドラマ「ノースライト」前編が原作の5分の4まできちゃったという

少し前に新潮社出版部部長中瀬親方が激推ししてた本作。
読みましょう読みましょうとずるずる先延ばししていたら、ドラマ化されちゃった旨。
慌てて本を買い、今日前編放送だから半分以上読んでればだいじょぶよね! 一応保険かけて5分の4くらいまでいけばノープロブレムよね !! とタカをくくっていたら、マジ読んだとこまで進んでしまいまった……ギリセーフ !!!!(違)

小説では想像つかなかったY邸の全体像が、直後映像ではっきり映るってなんかすげー。
逆に、映像ゆえに先読みできてしまう場面もあって、そこがミステリーの難しいとこだよな。つか、もっと早く読んでおけという。


読みながらふと、時代設定が2003年? 2004年頃? と思い、奥付を確認したら2004年から2006年の雑誌連載とありました。でも単行本初版は2019年発行なの。出版までの期間が長過ぎじゃね?

著者横山秀夫は「半落ち」や「クライマーズハイ」「64」などベストセラーもある、いわゆる人気作家。
気になって調べてみたら、断続的なスランプに入ってしまっていたそう。

かつて「半落ち」が直木賞候補になったとき、審査員たちから肝心な部分に事実誤認があるとされ、落選したことがありました。
その後も各ミステリーランキングで1位になれば

「欠陥がある作品に賞を与えるミステリー業界はいかがなものか」

と苦言を呈し、本の売れ行きが好調だと

「欠陥があるにも関わらず売れ行きがいいなど、読者も作者もこだわるところが違うのではないか」

と批判し、読者まで侮辱するとは何事か直木賞選考委員会はそんなに偉いのかと、ちょっとした騒動になりました。
その後、著者は独自に検証し、事実誤認とされた当該箇所に問題はなかったと訴えたのにスルーされちゃったらしい。
筒井康隆によると、文藝春秋社(直木賞を出す出版社)の編集には土下座しなきゃなんないらしーけど、後味の悪い話ではありました。


ま、そんな話はさておき、ドラマ後編に期待します。
その前に原作読み切らねば!


そうそう、NHKで始まった「明治開花 新十郎探偵帖」は、アニメ「UN-GO」と原作同じですわね(^^)
創元推理文庫の「日本探偵小説全集」第10巻が坂口安吾集になっております。よろしかったらどうぞ~♪






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