戸川純と大衆
いえ別に新書めいたことを書こうというのではなく、昨日たまたまブックオフで購入したのが「玉姫様」CDと、オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」(ちくま学芸文庫)だったのでした。
小雨の中、やむを得ず隣町までお買い物、ついでだから趣味の用事もすませましょうと。
いやはや文庫ったら、カバー解説がすでに凄すぎる。
諸権利を主張するばかりで、自らにたのむところ少なく、しかも凡庸たることの権利までも要求する大衆
ですって。なにこれあたしのこと? ねえ、あたしのことかしら?
つらいので、隣の印度人でも聴こう(ヲイ)。
ついでのついでに、サトーココノカドーでオールブランリッチを見つけたよママン♪ 子どもが「ルリのエサみたい」としかめ面したのはもう遠い昔。小学校で飼われていたウサギのルリちゃんは、同居人数頭と地面を掘り、檻から脱走したままとうとう見つからなかったらしい。自由を謳歌しつつ新天地に旅立ったと思いたいです……ネットは広大だよ(違)。
ココノカドー3階のワケアリ放出品コーナーに、キメツグッズが山のように積まれていました。社会現象として一世を風靡したものは、旬を過ぎると一般大衆にとってたちまち野暮ったいものになってしまうのよねえ。
東北の地震の年、ドラマ「家政婦のミタ」が異様なヒットを飛ばしたのと、コロナ禍の鬼滅大ヒットは、皆で同じものを観て底知れない不安を相殺したい点で共通してるような気がします。
どちらもたしかに良い作品だけど、それ以上の力が働いて思いもよらないうねりを作り出してしまう――荷が勝ちすぎるというか。大衆の生み出す一種ヒステリックな饗宴で血祭りにあげられたような、そんな印象がぬぐえないんだなあ。ファンの人には悪いけど。
(そして、なんだかんだと”大衆”が入ってくる文章;)
録画した「シェフは名探偵」を観たあと、ニュースで「ポトフの会場」と言ってたので、今ポトフ流行ってんのかと思ったら「都と府」でした……ワクチン接種の話ですかそうですか。
越境接種も可能らしいけど、どちらにせよ接種券がないことにはって前にも書いたな。
くれぐれもそこんとこよろしくな、市長!
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