Q10日記 最終回で大幅にネタバレ;
はあー、終わりました。
冒頭の平太の告白、キミそりゃウツの症状だよ。それよか数多の伏線どう回収すんだと、ちょっと半眼になってしまいましたが、誰も邪な心無く、それぞれ奇跡のカケラをにぎれてよかった。
いつもはね、天邪鬼で斜め~に物事を見るクセに、なんだか今回とても素直に最後まで、わくわくどきどきしてしまいました。
そっかあ、柳教授ってば一足先にQ10にイロイロ仕込んでたのねん。富士野、さぞ焦っただろう。まあライトな復讐ってことで(苦笑)。
Q10を愛するように世界を愛せよ=愛する人を成り立たせているすべてを愛せよ
うわこれ、もうほとんど宗教です。ああでも、Q10って寓話だからいいのか。
汚れちまったオトナとしては、最悪の事態を避けられることが最善という先生ふたりの会話の方が、より現実味があったり。
充電中のQ10を見て、最終兵器彼女をふと思い出したのは、当たらずとも遠からずな印象だったようで。平太がリセットしなければ、ふたつの文明が滅びひとつの言語が消失し、560万人が死んじゃう……セカイ系、いやん(^///^;)
目に見えないものでも信じれば、そのとき世界は始まる――永遠すら、自分で作り出すことができる
それがドラマのテーマでした。
人は、具体的な手順を想像できる夢なら叶える可能性が高いと言います。
平太はQ10を通し、自分の心のもやもやを具体的に描き出したことで、世界へ踏み出すきっかけをつかんだと申せましょう。
柳教授が言う「死ぬほど考えろ」は、自分が何を恐れているのか、何故それを恐れるのか、突き詰めたところに道が開けるという意味ではないかと。
きっとそれをした人間が、校長先生のように「手には温かいパン、家には娘と孫……幸せだ」と思えるのでしょう。
他愛ないようでも、それこそがQ10の見た奇跡なのかもしれません。
じゃあネタバレいくよ~ん。
平太はQ10と別れたあと、彼女との思い出を密かにノートに書き留めていました。つか、脳に記憶させない材質って何(写真にも残らんかったぞ)。まあラベンダーの件もあるし、ここは突っ込まない方向で。
1年くらい経ってQ10の記憶が剥落しちゃうと、ノートに書かれているのは自分の想像の産物だと思い込む。でも、ノートを見た未来の妻はQ10の存在を信じ、平太自身もいつしか身近にQ10を感じながら人生を送ったワケだ。
たぶん平太はQ10の記憶が残っているあいだ、誰にも詳しく話すことはなかったんじゃないかなあ。Q10と入れ替わるように現れたQ10そっくりの女の子に、とまどいつつも惹かれ、話したい衝動に駆られながらも記憶は薄れていく……切ないねえ。
そして70年後のAD2080、余命いくばくもない妻のためタイムトラベル用のアンドロイドを発注したのは、88歳(!)の平太でした。
果たしてQ10は実在したのか、ノートに書いてあったことは平太の想像に過ぎないのか、最後にそれを知りたがる妻の、18歳当時の似姿で出来上がったアンドロイドを見た瞬間、平太の中で何かが弾けます。さらに型番によって、18歳の自分がQ10と出会っていたことを確信する。
じゃああの手紙はさ、ノート同様想像の延長と思っていた手紙の内容を、過去の自分に向けてもう一度書いたってことかあ。それをこっそりQ10に仕込んだ……いやもう、「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」だね!
懐メロシリーズ有終の美を飾ったのは「グッバイ・マイラブ」。「六本木心中」以前の、純情可憐なアン・ルイスでございました。しかし小川家のラジオは何故こんな古い曲ばっか受信するんだ。Q10の発する微弱な電波の影響か、はたまた自転車屋を装った中継ステーションか。
藤丘が30万に手を出してなくてよかった。
富士野がいい子でよかった。
久保くんが無事で、ほんっとーによかった!
そんで、タイムトラベル用アンドロイドを開発するのが中尾だったらいいな。
長々の記事、最後までおつきあいくださってありがとうございました。
Q10のキャスト、スタッフの皆々さま、楽しいお話をありがとうございました。
信じ続けて、またどこかでお会いしましょう。
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